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川村ユキハルの毎日2

湘南茅ヶ崎界隈のいつもの暮らしぶり。 仕事の話や思うこと。再び。

人は後ろ向きに未来に入っていく

今日は子供の卒業式に出席しました。いいもんですね。涙がでます。

        登壇された校長先生や理事長や来賓など心に残るスピーチをしていただきましたが、

 

        個人的に一番印象に残るスピーチはOB会会長のお話でした。



      彼は話の中にフランスの詩人、評論家、小説家などフランスの知性と言われたポールヴァレリーの言葉を引用しました。

  

湖に浮かべたボートを漕ぐように

人は後ろ向きに未来に入っていく

目に映るのは過去の風景ばかり
明日の景色は誰もしらない

 
そのあと会長は、そうなのだとしたら、そのボートにはこの学校で共に過ごした仲間やOBを共に乗せて(前が見れる)みてはどうか。卒業しても友達を大切に。いつでもOBとして学校に遊びに来てくれと続きました。OB会のお立場として素敵なスピーチでした。

ポールヴァレリー堀口大学の翻訳詩集を読む中で少し触れたのみですが、関心をmちました。しかしながらこの言葉の出典はなかなか皆さんさがしてもわからず、この和訳のみが一人歩きしているようです。
だとしても非常に気になる詩/言葉です。

未来を見つめるときに、人はだれでも前向きで輝く未来を掴む/語るイメージを想起するものですが、この詩(言葉)のように、後ろ向きに未来に人は「入っていく」イメージは新鮮で驚きました。
また未来を見据えたときに浮き足立つことなく、未来へ続く道/航路は、今や過去の積み重ねでもある(でしかない)ともとれます。少しシニカルな言い回しではありますが、卒業式にはぴったりのひきしまる言葉。うちの子を含めた卒業生生徒諸君はもちろんのこと、僕もまだまだ、オールを漕いでしっかり未来へ向かいたいと思います。
(たまに手を休めてちらっと前を確認しながら)